季節によって気をつけること|床コーティングの品質を守る現場の視点

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– 床と暮らしのはなし Vol.25 –
お客様から時々、
「夏と冬で、床コーティングの仕上がりは変わるのですか?」
というご質問をいただくことがあります。

結論から申し上げると、お客様へお引き渡しする施工品質は、春夏秋冬いつ施工しても変わってはいけません。

それが私たち施工会社の責任であり、プロとして当たり前のことだと考えています。

ただ、その品質を一年を通して安定してお届けするためには、現場では季節ごとに細かな調整を行っています。

今日は、普段あまり知られることのない「季節と施工品質」の関係についてお話ししたいと思います。

床のコーティングは「季節」の影響を受ける

床コーティングに使用する塗料は、気温や湿度によって状態が変化します。

例えば、

  • 気温が高いと塗料はやわらかくなりやすい
  • 気温が低いと塗料は硬くなりやすい
  • 湿度が高いと施工環境にも影響が出る

こうした変化を考えずに、一年中同じ方法で施工してしまうと、塗りムラや気泡など、仕上がりに影響が出る可能性があります。

だからこそ施工責任者は、その日の気温や湿度、室内環境を確認しながら、一件一件施工方法を調整しています。

夏の施工は「暑さ」と「紫外線」との戦い

夏場は、高温多湿に加え、強い日差しへの対策も欠かせません。

当社のUVコーティングは、専用のUV照射機で紫外線を照射し、塗料を瞬時に硬化させる施工方法です。

そのため、施工中に窓から強い紫外線が入り込むと、塗料が意図しないタイミングで硬化してしまう可能性があります。

そこで、窓から差し込む紫外線を遮るための養生を丁寧に行い、施工環境を整えてから作業を進めています。

また、窓を開けるとホコリが入り込んでしまうため、施工中は窓を閉めた状態で作業を行うことがほとんどです。

特に夏場のタワーマンションでは、窓が開けられない現場も多く、室内はサウナのような暑さになることもあります。

施工責任者やスタッフは、汗が床に落ちないよう細心の注意を払いながら、何度も着替え、一つひとつの工程を丁寧に進めています。

暑さの中でも施工品質を落とさないことが、私たちの仕事です。

気温や日差しに合わせて床コーティングの施工環境を整える様子

冬は「塗料の状態」を整えることから始まる

一方、冬になると塗料は気温の影響で硬くなり、伸び方が変わります。

そのため施工前には、塗料を最適な温度まで温めてから使用します。

さらに、エアコン、送風機、換気などを組み合わせながら、室内の温度や湿度を整え、施工しやすい環境をつくっています。

実は、私たちは季節によって塗料の配合も細かく調整しています。

洋服を夏服と冬服に着替えるように、塗料にもその季節に適した仕様があるのです。

こうした細かな工夫を積み重ねることで、一年を通して安定した施工品質を維持しています。

品質は「現場」でつくられる

床のコーティングは、工場で完成した製品を取り付ける仕事ではありません。

その日の天候や室内環境に合わせながら、一件一件現場で仕上げていく仕事です。

だからこそ施工責任者には、技術だけでなく、その場の状況を見極める判断力も求められます。

同じ塗料を使っていても、現場が違えば施工方法も変わる。

その積み重ねが、長く安心してお使いいただける床につながっていくのだと思います。

社長として感じていること

私が現場を見ていて強く感じるのは、「同じ塗料を使っても、決して同じ施工にはならない」ということです。

エコテラスグループでは、全国どの施工責任者が担当しても同じ品質でお引き渡しできるよう、技術研修やエリア責任者による現場確認を行います。

また、定期的に施工責任者が集まり、全国の施工事例や改善点を共有しながら、施工マニュアルも常に見直しています。

しかし、施工品質はマニュアルだけで生まれるものではありません。

創業から30年、14万件以上の施工実績を支えてきたのは、他でもない職人たちの対応力です。

施工責任者は、その日の気温や湿度、日差しの入り方、部屋の空気まで感じ取りながら、経験をもとに最適な施工方法を判断しています。

お客様には見えない部分ですが、その一つひとつの積み重ねが、私たちの施工品質を支えています。

だからこそ、一年を通して自信を持ってお客様へ床をお引き渡しできるのだと思っています。

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【次回予告】
次回は、「Vol.26:猫ちゃんと快適に暮らす住まいづくり|爪とぎ・吐き戻し対策のポイント」をお届けします。
猫ちゃんと快適に暮らすために、床だけでなく住環境全体をどのように考えればよいのか、私たちの新しいご提案も交えながらお話ししたいと思います。

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エコプロコート代表

この記事の執筆者

エコプロコート株式会社 代表取締役

このブログでは、フロアコーティングという仕事を通して見えてきた「床の保護」と「暮らし」について発信しています。14万件以上の施工実績に基づくプロの視点で、大切な床材を長期間守るための正しい知識や、お客様からいただいたリアルな声をお届けします。

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