仕上がりを左右する工程|床コーティングの現場で差が出る下処理

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– 床と暮らしのはなし Vol.24 –

床コーティングが完成した後の、あの均一で美しい輝き。

多くのお客様がその「見栄え」に感動してくださいます。

しかし、ここで一つ、お伝えさせていただきたいのは、コーティングの「仕上がり」を決めるのは、実は最後のトップコートの技術ではないということです。

本当に大切なのは、その前に行う「下処理」です。

完成すると見えなくなってしまう工程ですが、実はここに現場ごとの差が最も表れます。

今日は、普段なかなかお伝えする機会のない、UVコーティング専門会社としての裏話、「下処理」のお話しをしてみたいと思います。

美しい仕上がりは下処理から始まる

床のコーティング施工は、ただ床に塗料を塗るだけの作業ではありません。

床の表面には、私たちの目には見えないさまざまなものが付着しています。

新築であってもです。

これらを完全にリセットしないままコーティングを塗ってしまうと、どんなに高級な塗料を使っても、数年後に密着不良で剥がれの原因になります。

ホコリ一つ、油分一滴が、仕上がりを大きく左右するのです。

だからこそ私たちは、塗る前の準備に多くの時間をかけています。

私たちが大切にしている下処理

  • ■ 油分除去
    建築工事中に、多くの職人さんが家の中で作業をする際に付いた、目に見えない皮脂や油分(素手で床に触れた跡やスリッパの裏の油分など)を徹底的に拭き取ります。
  • ■ ボンド除去
    新築住宅で意外と多いのが、建築時のボンドや接着剤の付着です。
    小さなものでも仕上がりに影響するため、一つひとつ確認しながら取り除いていきます。
    施工責任者は床の上にしゃがみ込み、光の反射を見ながら細かくチェックしています。
  • ■ 徹底した清掃と除塵
    ホコリはコーティング施工において最大の敵です。
    そのため私たちは、一度掃除をして終わりではありません。
    施工前には何度も清掃を行い、床表面に異物が残らない状態をつくります。
    完成後には見えなくなる工程ですが、仕上がりを大きく左右する重要な作業です。
  • ■ 足付け(あしづけ)
    一般のお客様にはあまり聞き慣れない言葉かもしれません。
    足付けとは、床の最表面に目に見えないほど細かな微細な傷(溝)をあえてつけることで、塗料がしっかりと噛み合うようにし、コーティングの密着性を劇的に高める作業です。
    この工程が不十分だと、将来的な剥離の原因につながることがあります。
    だからこそ、私たちは床材の状態を見極めながら丁寧に作業を行っています。

床コーティングの仕上がりを左右する丁寧な下地処理と足付け作業

入居済み住宅は特に経験が求められる

実は、施工責任者の経験が最も問われるのが入居済み住宅です。

長年生活されてきた床は、ワックスの厚み、床材の劣化状態、日当たりによる変化など、ご家庭ごとに異なった状態にあります。

特に、古いワックスを除去する「剥離(はくり)作業」は、とても繊細な工程です。

力を入れすぎれば床そのものを傷めてしまう。

反対に、慎重になりすぎるとワックスが残り、コーティングが十分に密着しない。

施工責任者は床の状態を確認しながら、指先の感覚や経験を頼りに作業を進めていきます。

私は長年現場を見てきましたが、この工程ほど経験の差が表れる場面はないと感じています。

見えない工程にこそ差が出る

ホームページや施工事例を見ると、多くの方は完成後の艶や見た目に目が向くと思います。

もちろん、それも大切なポイントです。

ただ、もし施工会社を比較されるのであれば、「どれだけ下地処理に時間をかけているか」という点にも注目していただきたいと思います。

完成後には見えなくなる工程だからこそ、その会社の考え方や施工品質が表れる部分でもあります。

社長として感じていること

完成した後は見えなくなってしまう工程ほど、品質には大きな差が出ます。

施工責任者たちは、床に這いつくばるようにしてボンドを探し、何度も清掃を繰り返し、床の状態を確認しています。

決して華やかな仕事ではありません。

しかし、その見えない努力の積み重ねが、生活傷から床材の身代わりとなって保護し、約20年と言われる床の寿命を支え続ける確かな土台となります。

創業30年、14万件以上の施工実績は、こうした地道な作業を決して疎かにしない職人たちのプライドの結晶です。

私は、この仕事の価値は完成した瞬間だけではなく、その先の暮らしの中で実感していただくものだと思っています。

だからこそ、これからも見えない工程を大切にしながら、一件一件の現場に向き合っていきたいと思っています。

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【次回予告】

次回は、「季節によって気をつけること|施工品質を守るための視点」をお届けします。

実は床コーティングの品質は、その日の気温や湿度によっても大きく影響を受けます。
施工責任者たちが日々どのような工夫をしているのか、その裏側についてお話ししたいと思います。

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エコプロコート代表

この記事の執筆者

エコプロコート株式会社 代表取締役

このブログでは、フロアコーティングという仕事を通して見えてきた「床の保護」と「暮らし」について発信しています。14万件以上の施工実績に基づくプロの視点で、大切な床材を長期間守るための正しい知識や、お客様からいただいたリアルな声をお届けします。

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