床コーティング比較中の方へ|価格や保証の裏にある大切なこと

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– 床と暮らしのはなし Vol.27 –

相見積もりを手にしたあなたへ。その数字、本当に同じ意味ですか?

「新居のために床のコーティングをしたいけれど、何社か比較していて迷っています。」

これは、私たちがお客様から最も多くいただくご相談です。

実際、お客様から見せていただく見積書を並べてみると、施工する床の広さはほとんど同じなのに、価格は10万円以上違い、保証年数も20年や30年などさまざまです。

初めて床コーティングをご検討される方であれば、「結局、何を基準に選べばいいの?」
と迷われるのも当然だと思います。

インターネットには、
「業界最安値」
「30年長期保証」
「顧客満足度No.1」
といった魅力的な言葉が並びます。

もちろん、それらも会社選びの参考になる情報です。

しかし、20年以上この仕事に携わり、創業30年・累計14万件以上の施工実績と向き合ってきた私が感じているのは、本当に大切な違いは、見積書には書かれていないことが多い。
ということです。

今回は、価格や保証年数だけでは見えてこない、「本当に安心して任せられる会社」を選ぶための判断軸についてお話ししたいと思います。

なぜ、同じように見える床コーティングで「価格」がここまで違うのか?

「同じようなコーティングなのに、A社とB社で10万円も価格が違うのはなぜですか?」

このご質問も、本当によくいただきます。

実は、この価格差を生み出している理由は、一つではありません。

まず、使用するコーティング剤の種類や性能によって、塗料そのものの原価が異なります。

例えば、UVコーティング、ガラスコーティング、シリコンコーティングなど、それぞれ使用する樹脂や性能、耐久性の考え方が異なるため、材料費にも違いがあります。

そして、それ以上に大きな違いとなるのが、施工プロセスにどれだけ時間と責任をかけているかという点です。

極端な話、価格を下げること自体は決して難しくありません。

例えば、
・下地処理を簡略化する(Vol.24でもお話しした、ボンド除去や足付けなどを省略する)
・一日に何件も施工を詰め込み、乾燥や養生に十分な時間を確保しない
・施工を外部業者へ任せ、自社で品質管理をほとんど行わない

こうした「見えないコスト」を削れば、施工価格を抑えることはできます。

もちろん、すべての低価格な会社がこのような施工をしているというわけではありません。

また、価格が高い会社であれば、必ず品質が高いというわけでもありません。

だからこそ、価格だけを比べるのではなく、「なぜ、この価格なのか。」その理由を担当者に確認してみていただきたいのです。

私は営業時代、お客様から、「結局、安い方を選べば良かったのか、高い方を選べば良かったのか分からない。」
というお話を何度も伺ってきました。

私がお伝えしたいのは、「高い会社を選んでください。」ということではありません。

「価格の違いにはどのような理由があるのかを理解したうえで、ご自身が納得できる会社を選んでください。」
ということです。

その一つひとつの説明に、その会社の考え方や施工品質への姿勢が表れていると、私は感じています。

「20年保証」「30年保証」という数字の裏にある、知っておきたいこと

次に、多くのお客様が安心材料として考えられる「20年保証」「30年保証」についてお話しします。

床の寿命自体が一般的に約20年と言われる中で、長期間の保証は安心に繋がります。

保証期間が長いほど安心だと思われるのは当然です。

しかし、保証を見るときは、「何年間保証されるか」ではなく、「何を保証してくれるのか」という視点も、とても大切です。

保証書には「保証対象」と「保証対象外(免責事項)」が記載されています。

実際には、多くの専門会社で、
・ペットの爪によるキズ
・重い物を落としてできた凹み
・日常生活でつく細かな擦りキズ
などは保証対象外となっています。UVコーティングは床材を保護する(身代わりになる)ものですが、絶対に傷がつかない魔法ではありません。

つまり、「30年保証」と書かれていても、生活の中で起こるすべてのトラブルを30年間保証してくれるわけではありません。

これは決して悪いことではありません。

施工不良に対する保証と、生活の中で生じるキズや凹みに対する保証は、性質が異なるためです。

だからこそ、保証期間という数字だけを見るのではなく、保証内容を分かりやすく説明してくれる会社かどうかという点にも注目していただきたいと思います。

保証は、「長いから安心」ではなく、困ったときにきちんと対応してくれる会社かどうか。

私は、その方がずっと大切だと考えています。

床コーティングの保証書や見積もりを比較する際のチェックポイント

比較するときに確認してほしい「5つのチェックポイント」

私がお客様へおすすめしている比較ポイントは、次の5つです。

① 施工実績は「件数」だけでなく「継続年数」も確認する

施工件数の多さだけでなく、長年事業を続けている会社かどうかも安心材料になります。

いくら長期保証を掲げていても、その会社自体が数年でなくなってしまっては、保証を受けることはできません。

長くお客様に選ばれ続けてきた実績も、ぜひ確認してみてください。

② 施工は自社スタッフなのか、外部業者なのか

施工品質や教育体制に責任を持っているかどうかも大切です。

施工責任者の顔が見え、「最後まで責任を持って施工します。」と言える会社は、安心して任せられると私は思います。

③ 保証内容を具体的に説明してくれるか

「生活キズは保証されますか?」
「保証対象外になるのは、どのようなケースですか?」

そんな質問に対して、分かりやすく説明してくれる会社かどうかを確認してみてください。

保証内容を正直に説明してくれる姿勢は、その会社への信頼につながります。

④ アフターサービスの体制が整っているか

施工は一日で終わります。極寒の大掃除で辛いワックスがけが不要になるなど、その後の生活は大きく変わります。

しかし、お客様とのお付き合いは、その日から始まります。

困ったことがあったときに相談できる窓口があり、迅速に対応してくれる体制が整っているかどうかも、大切な判断材料です。

⑤ 暮らしに合わせた提案をしてくれるか

ご家族構成や床材、ペットの有無、ライフスタイルは、ご家庭によって異なります。

ただ高額なプランを勧めるのではなく、「このご家庭には、この施工方法が合っています。」

と理由を添えて提案してくれる会社は、信頼できる会社だと私は感じています。

創業30年の専門店社長として感じていること

私はこれまで、営業としても責任者としても、数え切れないほど多くのお客様の床と向き合ってきました。

その中で確信しているのは、床のコーティングという仕事は、単に塗料を施工するサービスではないということです。

お客様がこれから何十年と暮らしていく住まいを守り、適度なグリップ性で日々の安全を支え、その時間に安心を添えること。それが、私たちの本当の役割だと思っています。

施工が終わったその日は、まだお付き合いの始まりに過ぎません。

暮らしが始まってから、
「床に気になることがある。」
「ちょっと相談してみよう。」

そんなときに、
「エコプロコートに連絡してみよう。」

そう思い出していただける存在でありたいと、私はいつも考えています。

私たちがお届けしたいのは、施工そのものだけではありません。

施工後も安心して暮らしていただけること。

その安心感まで含めて、価格以上の価値をお届けすることが、私たちの責任だと思っています。

私自身も、お客様の立場だったら、価格も気になりますし、保証年数も比較すると思います。

だからこそ、数字だけでは判断できない部分を、これからも正直にお伝えしていきたい。

それが、この「床と暮らしのはなし」を書き続けている理由でもあります。

ご家族がこれから20年、30年と暮らしていく住まいだからこそ、「この会社なら、施工した後も安心して付き合っていけそうだ。」

そう感じられる会社を選ぶことが、後悔しないための一番大切な判断基準なのではないかと、私は思っています。


【次回予告】
次回は、
「Vol.28 UVコーティングは何年持つ?|艶が落ちるのは劣化のサイン?」
をお届けします。
「20年保証なのに艶が落ちてきた気がする。」
「これは劣化なの?それとも自然な変化なの?」
実際によくいただくご質問をもとに、コーティングの寿命と経年変化について、現場で見てきた事例を交えながらお話ししたいと思います。

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エコプロコート代表

この記事の執筆者

エコプロコート株式会社 代表取締役

このブログでは、フロアコーティングという仕事を通して見えてきた「床の保護」と「暮らし」について発信しています。14万件以上の施工実績に基づくプロの視点で、大切な床材を長期間守るための正しい知識や、お客様からいただいたリアルな声をお届けします。

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