フロアコーティングの種類
フロアコーティングについて


UVコーティング
総合的に見て、現在ある中でもっとも優れたフロアコーティングで、エコプロコートはUVコーティングをベースに開発・改良を重ねています。紫外線で瞬間硬化するので、自然硬化型のコーティングと違い厚みのある塗膜を形成できるのが特徴です。摩耗、水分、薬品類など、あらゆる生活ダメージに対して弱点なく十分な耐性を持ち、特有の厚みと柔軟性(耐割れ性)により歩行に最適なグリップ性(防滑性)も発揮します。また透明度の高い塗膜を形成するため、この技術はフロアコーティング以外のさまざまな分野・産業で活用されています。
ただし、費用はもっとも高額で、さらに施工に使用する機材もきわめて高額であるため、十分な経験を積んだ技術者が少なく、施工会社・施工担当者の技量によって出来の差が大きく表れます。任せる相手を慎重に選ばなければならないフロアコーティングでもあります。
◎ メリット ◎
- ●
- フローリング表面が、より美しく映える
- ●
- 耐用年数がもっとも長く、長期耐久の実績もある
- ●
- あらゆる生活ダメージに、総合的にもっとも強い
- ●
- メンテナンス性に優れている
(リコート:再塗布が可能)
△ デメリット △
- ●
- 施工技術・資機材の差が仕上がりに大きく表れる
- ●
- 用いる塗料・資機材が高額
Tips

UV(紫外線照射)硬化とは?
UVコーティング以外のフロアコーティングは、空気中の水分に反応することで、1~2週間ほどかけて徐々に硬化していきます。一方、UVコーティングは専用の機械で光をあてることで瞬時に硬化する、「UV硬化」と呼ばれる技術と塗料を使っています。瞬時に硬化させることができるため、乾燥・硬化を待つ必要がありません。また、硬化率が高い(よりしっかりと反応し、あますところなく硬化する)ため、より強固な塗膜が形成できます。
※悪質な業者の手口のひとつに、「紫外線カット効果」をUVとだけ記すことで、UV(硬化)コーティングとの錯誤を狙う表現もあります。ご注意ください。
ガラスコーティング
薄膜で硬く、キズが目立ちにくいが、台所洗剤などで溶けてしまいがちです。比較的新しいフロアコーティングで、硬度が高く、また薄く低光沢の仕上がりになるため、キズがつきにくい・目立ちにくいという特徴があります。ただ、まだ歴史が浅いために、実際にどの程度の年数保つのかデータが少なく、耐用年数については判断しにくいのが現状です。
また、キッチンハイターなどに代表される塩素系の洗剤に弱く、溶けてしまうという弱点も持っているため、台所などへの施工は避けるか、施工する場合はこれらをこぼさないよう、注意が必要です。
なお、名前にはガラスと付いていますが、本当にガラスの膜が形成されるわけではなく、成分にケイ素を含むところからイメージ的にそうネーミングされたもので、実体は、シリコンコーティングと近しい塗膜です。
◎ メリット ◎
- ●
- 薄膜で硬く、キズが付きにくい・目立ちにくい
- ●
- 施工に特別な機材が要らず、安価にあがる
△ デメリット △
- ●
- 家庭用洗剤(塩素系)で溶けてしまう
- ●
- 歴史が浅く、耐用年数に信頼性が低い
- ●
- メンテナンス性に劣る
(リコート:再塗布が難しい)
シリコンコーティング
安く簡単に塗ることができ、見映えも良いが、早いうちから不具合が表れやすいです。
技術的に比較的簡単に塗れることに加えて、豊かな光沢をたたえる見映えの良さから、かつて流行したフロアコーティングです。反面、耐用年数に問題があり、きわめて早期に黄変(黄色く変色する)などの不具合の起きることが多く、そのうえ補修も非常に難しいために、現在では大手ほどこれを避け、取り扱わない傾向にあります。
◎ メリット ◎
- ●
- 仕上がりの見映えが良い
- ●
- 施工に特別な機材が要らず、安価
△ デメリット △
- ●
- 耐用年数が低い
- ●
- 補修の効かない、厄介な不具合を生じやすい
- ●
- メンテナンス性に劣る
(リコート:再塗布が難しい)
水性ウレタンコーティング
水ぶきをしたい人や、水性塗料しか使えない現場に。
水性ウレタンコーティングとして現行でもっとも多く使われているのは、A液とB液に分けられた塗料を混ぜることで硬化をはじめる「2液混合型」とよばれるものです。有機溶剤をほとんど使用せずに施工できるため、水性塗料以外は使用を認められていない現場などでは、現在も採用されています。
◎ メリット ◎
- ●
- 溶剤無使用・水性限定の現場で使用可
- ●
- 磨き作業と相性が良く、多少の粗は補修できる
△ デメリット △
- ●
- 特定のダメージに耐性が低い
- ●
- 施工が難しく、仕上がりが安定しない
- ●
- メンテナンス性に劣る
(リコート:再塗布が難しい)
Tips

「溶剤」って、危ないの?
塗料を塗ることができるよう、溶かして液体の状態に留めておくものを「溶剤」と呼びます。 単語だけで見てしまうと、なんだか化学的な、健康に害のあるものをイメージしてしまいがちですが、たとえば水もまた、溶剤の一種ですので、むやみに怖がる必要はありません。
エコプロコートで使用される溶剤は、エタノールとメタノール。これは、皮膚に直接つける香水で用いられているものと、まったく同じ物質です。
フロアコーディング比較表
●表は左にスワイプしてください
UV | ガラス | シリコン | 水性ウレタン | ワックス | ||
---|---|---|---|---|---|---|
特徴 | 主成分・塗膜 | ウレタンアクリレート | ケイ素 | シリコン | 水性2液ウレタン | アクリル・ウレタン |
効果方式 | 紫外線硬化 | 自然硬化 | 自然硬化 | 自然硬化 | 自然硬化 | |
光沢 | ◎ | △ | ○ | ○ | △ | |
厚み | 20〜30μ | 2〜4μ | 10〜15μ | 8〜15μ | 3〜5μ | |
硬度(鉛筆硬度) | 5H | 8H | 5H | HB〜3H | 2B | |
防滑性 | ◎ | △ | ○ | △ | △ | |
入居可能まで | 施工直後 | 施工後2日 | 施工後2日 | 施工後2日 | 施工後1日 | |
完全硬化期間 | 当日 | 1週間 | 1週間 | 1週間 | 3日 | |
リコート(再塗布) | ◎ | ✕ | △ | △ | ◎ | |
耐性 | 耐用年数 | 15〜20年 | 10〜15年 | 8〜10年 | 3〜5年 | 〜1年 |
耐汚染性 | ◎ | ◎ | ○ | △ | ✕ | |
耐摩耗性 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ✕ | |
耐割れ性 | ◎ | △ | ○ | ○ | ○ | |
耐溶剤性 | ◎ | ◎ | ○ | △ | ✕ | |
耐アルカリ性 | ◎ | ◎ | ○ | △ | ✕ | |
耐塩素性 | ◎ | ✕ | △ | ✕ | ✕ |
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